アイジー工業

災害に強く、安心して暮らせる社会へ 金属屋根材で住宅ストックを守る

近年、気候変動に伴う台風の大型化や集中豪雨の頻発化、さらには大地震への備えなどから、住宅および住宅建材に対する防災・減災意識がかつてないほどに高まっている。アイジー工業は、金属製屋根材「アイジールーフ スーパーガルテクトシリーズ」を普及させることで、災害に強く、住まい手が安心して暮らし続けられる社会の実現を目指す。

近年、台風や豪雨による風水害、大規模地震など自然災害が相次ぎ、住宅には災害への備えがこれまで以上に求められている。これらの災害は気候変動の影響により、今後さらに激甚化・頻発化が進むと予測されている。例えば、環境省は「令和元年東日本台風(台風第19号)」及び、「平成30年台風第21号」を対象として、地球温暖化が進行した世界で同様の台風が襲来した場合の影響について評価している。これによると、地球温暖化が進行した将来において、台風は現在よりも中心気圧が低下して、より強い勢力を保ったまま日本に接近するとされている。

特に既存住宅では、建築当時の耐震・耐風性能のまま使用されている住宅も少なくなく、改修による性能向上が欠かせない。

災害が激甚化するなかで、住宅ストック全体のレジリエンスをどう高めるか。その解決策として屋根改修の重要性が高まっている。

アイジー工業の「スーパーガルテクトシリーズ」は、屋根材と断熱材の一体成型により軽量で優れた遮熱性・断熱性を発揮する金属製屋根材。表面材に耐久性の高い超高耐久ガルバを採用し、沿岸地域での使用にも対応する。特に防災性では高い評価を得ており、「第12回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2026」の最優秀賞をはじめ、数多くの賞を受賞している。

スーパーガルテクトは、その防災性能が高く評価され、「第12回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2026」の最優秀賞を受賞

住宅の防災力を高める商品性能

今回のジャパン・レジリエンス・アワードの主な評価点はカバー工法によって地震・風水害・火事など様々な災害に対応できる点と有事に生活再建の初動を支える商品供給体制だ。

商品の特長としては、まず、金属屋根ならではの軽量さで建物への荷重を軽減し、耐震性の向上に寄与する。既存の屋根材を撤去せずに新しい屋根材を被せるカバー工法では、既存屋根の上に新たな屋根材を施工するため、重量のある屋根材を用いると建物の重心が高くなり地震時の揺れが大きくなる恐れがある。スーパーガルテクトシリーズの重量は1㎡当たり約5㎏と非常に軽量なため、重心の上昇を最小限に抑え、耐震性を損なうことなく屋根を改修できる。さらにカバー工法のメリットとして、屋根材をすべて撤去する葺き替え工事とは異なり、工事の間、住まい手が住居を移ることなく屋根を改修できるため、施主からも喜ばれている。

次に、強風と豪雨に対する強さである。長年、金属サイディングで培った成型技術により、嵌合部分の精度が非常に高く、屋根材同士がしっかりと噛み合うため、大型台風に匹敵する最大風速65m/sの風を想定した強風試験をクリアしている。また、ジョイント部に斜めの排水路を設けるなど、雨水を排出しやすく室内側に雨水が浸入しにくい構造となっている。この優れた止水・排水技術や商品開発の成果は国からも認められており、2022年4月には文部科学大臣表彰「科学技術賞」を受賞、24年5月には、スーパーガルテクトシリーズの開発考案に長年従事している菅野良彦取締役常務執行役員(役職は当時)が黄綬褒章を受章した。

さらに、改修用唐草やカバー工法向けの下地材など、改修現場での施工作業の簡略化につながる副資材も取り揃えている。26年3月には、新たな副資材としてアイジールーフ用の「通気壁押えセット」を発売した。通常、屋根のカバー工法を行う際、外壁との取り合い部分の処理が複雑になることが多いが、このセットを使用することで、既存の壁の通気経路を塞ぐことなく、スムーズかつ確実にカバーリフォームを行うことが可能になった。

また、表面の特殊なちぢみ塗装は意匠性だけでなく、急勾配の屋根でも施工業者の足が滑りにくいという点でも好評だ。長さ6尺(約1820㎜)の短尺品を標準仕様としているため、住宅同士の間隔が狭い分譲地などの現場でも取り回しやすく、施工負担の軽減と工期の短縮を実現している。

金属製屋根材「スーパーガルテクトシリーズ」の施工事例。住宅ストックのレジリエンス性向上にも貢献する

下妻工場を開設、生産能力を増強

「スーパーガルテクトシリーズ」は06年に山形県の東根工場で生産を開始。11年の東日本大震災では、被災地への供給を維持するため生産を継続し、災害時にも住宅復旧を支えた実績を持つ。26年5月末に累計生産量2000万㎡を達成した。

25年4月には、さらなる安定供給のため、一大需要地である首都圏へのアクセスに優れた茨城県に「下妻工場」を開業。26年6月には新生産ラインの増設を完了し、2ライン体制での稼働を開始している。「金属屋根市場は右肩上がりで伸びている。カバー工法が一般的になり、市場から求められている屋根材だと感じている。また、これから改修時期に入るストック住宅も多い。この分野は今後も伸びていくだろうと判断した」(取締役 常務執行役員 菅沼信二氏)。将来的には3ライン体制へと拡張し、下妻工場単独で年間400万㎡の生産量を目指す計画だ。

一方、地方都市でのスーパーガルテクトシリーズの普及を図る取り組みの一環として、全国各地で「アイジー体感フェア」を開催している。金属屋根が普及していない地域の施工業者などに実際の商品を体感してもらい、カバー工法の手軽さやレジリエンス性能の高さを実感してもらうことが狙いだ。全国の現場での採用拡大と日本の住宅の防災力向上につなげていく。

住宅のストック時代において、住まいを長く、安全に、そして快適に保つことは、住宅関連企業が果たすべき重要な社会価値である。アイジー工業の「スーパーガルテクト」は、優れたレジリエンス性能と施工性の高さを両立し、住宅ストックの防災性能向上を支える商品だ。